公立学校教員 過去問
令和6年度(R7年度採用)
問21 (共通問題 問21)

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問題

公立学校教員試験 令和6年度(R7年度採用) 問21(共通問題 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

心理検査に関する記述として適切なものは、次のうちのどれか。
  • 文章完成法とは、あいまいな図版を見せて自由に物語をつくらせ、その内容からパーソナリティを捉えようとする検査である。
  • TATとは、不完全な、あるいは未完成な文章を刺激とし、それに対する自由な反応を求めて被検者のパーソナリティを判断しようとする検査である。
  • ロールシャッハ・テストとは、図版に印刷されたインクのしみについて、それが何に見えるのか答えてもらい、被検者が外界の刺激をどのように取り入れ、意味づけ、反応するのかをみる検査である。
  • P:Fスタディとは、「木」を描いてもらい、紙の上で木の描かれた場所や、木の大きさ、木の形などによって被検者のパーソナリティについて解釈する検査である。
  • バウム・テストとは、テストに使用されるカードに2名の人物が漫画風に描かれ、左側の人が右側の人に欲求不満状態を引き起こさせるような問題場面になっており、被検査者は右側の人になったつもりで、吹き出しに入る言葉を考える検査である。

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この過去問の解説 (2件)

01

心理検査の問題です。検査の種類もいくつかあるので確認しながら回答を進めてください。一つ一つ大事な用語が出てきています。

選択肢1. 文章完成法とは、あいまいな図版を見せて自由に物語をつくらせ、その内容からパーソナリティを捉えようとする検査である。

不正解です。

「文章完成法」ではなく「TAT」の記述です。

主題統覚検査(Thematic Apperception Test, TAT)とは、複数の絵を用いて行う、投影法に分類される性格検査の1つです。

選択肢2. TATとは、不完全な、あるいは未完成な文章を刺激とし、それに対する自由な反応を求めて被検者のパーソナリティを判断しようとする検査である。

不正解です。

「TAT」ではなく「文章完成法」の記述です。

「文章完成法」は1897年にヘルマン・エビングハウスが開発したものだといわれています。エビングハウスの文章完成法は知能検査の一部として用いられました。

選択肢3. ロールシャッハ・テストとは、図版に印刷されたインクのしみについて、それが何に見えるのか答えてもらい、被検者が外界の刺激をどのように取り入れ、意味づけ、反応するのかをみる検査である。

正解です。

選択肢に示された通りです。

スイスの精神科医ヘルマン・ロールシャッハによって1921年に考案されました。

選択肢4. P:Fスタディとは、「木」を描いてもらい、紙の上で木の描かれた場所や、木の大きさ、木の形などによって被検者のパーソナリティについて解釈する検査である。

不正解です。

「P:Fスタディ」ではなく「バウム・テスト」の記述です。

コッホによって開発された、樹木を描くことで被検者の心理的な状態を捉えようとする心理検査です。

選択肢5. バウム・テストとは、テストに使用されるカードに2名の人物が漫画風に描かれ、左側の人が右側の人に欲求不満状態を引き起こさせるような問題場面になっており、被検査者は右側の人になったつもりで、吹き出しに入る言葉を考える検査である。

不正解です。

「バウム・テスト」ではなく「P:Fスタディ」の記述です。

ローゼンンツァイクが開発した「P:Fスタディ」はThe Picture-Frustration Studyの略です。欲求不満場面が描かれた絵を提示し、その反応を分析する心理監査です。

まとめ

今回でてきた5つは確実に覚えておかないといけないと思います。「内田-クレペリン精神作業検査」「ビネー式知能検査」なども有名なので覚えておくと良いと思います。

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02

心理検査の種類と説明の正しい組み合わせを答える問題です。

選択肢1. 文章完成法とは、あいまいな図版を見せて自由に物語をつくらせ、その内容からパーソナリティを捉えようとする検査である。

誤りです。
この選択肢の記述は、「TAT」についての説明です。
TAT(Thematic Apperception Test:主題統覚検査)は「図版」から物語を作る、という特徴があります。
別の選択肢に出てくる「ロールシャッハ・テスト」は似ていますが、「図版のしみ」が何に見えるか、という検査なので、2つの違いと合わせて覚えると良いでしょう。

選択肢2. TATとは、不完全な、あるいは未完成な文章を刺激とし、それに対する自由な反応を求めて被検者のパーソナリティを判断しようとする検査である。

誤りです。
この選択肢の記述は、「文章完成法」についての記述です。
文章完成法(SCT:Sentence Completion Test)は、『文章』を書いてもらうという点が特徴となっており、『未完成な文章』という直接的なキーワードからも推測することができるかもしれません。

選択肢3. ロールシャッハ・テストとは、図版に印刷されたインクのしみについて、それが何に見えるのか答えてもらい、被検者が外界の刺激をどのように取り入れ、意味づけ、反応するのかをみる検査である。

正しいです。

「ロールシャッハ・テスト」は「図版のしみ」が何に見えるか、というのが特徴の検査です。

選択肢4. P:Fスタディとは、「木」を描いてもらい、紙の上で木の描かれた場所や、木の大きさ、木の形などによって被検者のパーソナリティについて解釈する検査である。

誤りです。
この選択肢の記述は、「バウム・テスト」についての記述です。
バウム・テストは「」を用いるという特徴があります。
「バウム」がドイツ語で「木」を意味しており、「お菓子のバウム・クーヘンは『木の年輪』という意味」という雑学を知っている人なら、「バウム=木」という連想ができるかもしれません。

選択肢5. バウム・テストとは、テストに使用されるカードに2名の人物が漫画風に描かれ、左側の人が右側の人に欲求不満状態を引き起こさせるような問題場面になっており、被検査者は右側の人になったつもりで、吹き出しに入る言葉を考える検査である。

誤りです。
この選択肢の記述は、「P-Fスタディ」についての記述です。
P-Fスタディ(Picture-Frustration Study、絵画欲求不満テスト)は「イラスト」を利用するのが特徴です。
P-Fの「P」が「Picture」であることを覚えておけば、「漫画風」をキーワードに考えることができるでしょう。

まとめ

誤っている4つの選択肢に出てくる解説文は、他の選択肢と入れ替わっているだけです。
つまり、選択肢にも挙がっていない全く別の検査の説明が入っているわけではありません。
ですから、全ての説明を完璧に記憶していなかったとしても、いくつかの検査の種類と説明をしっかり覚えているなら、消去法でも正解を導けますので、分かりやすく重要なキーワードを関連させて見分けることができるようにしておきましょう。

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